伝説によると、王子稲荷神社は関八州稲荷の総社で、毎年大晦日の日には総領から位をもらうためにたくさんの狐が集まり、社の下にある装束畑で命婦(高級女官)の姿に化身してから社まで行列をするといわれています。
その狐が女官に変身した装束畑は、大正時代、チンチン電車の通り道にあったため、切り倒されましたが、そのとき死人まで出たなど様々な祟り話が伝えられています。
そこでその榎の切り口の根を祀ったのが装束稲荷神社で、昭和の大空襲でもこの付近だけは難を逃れたそうです。
これも稲荷さまのおかげとされ、以来、狐が王子稲荷参拝時に身支度を整えたという「装束榎」にひっかけ、お参りすると装束(衣類)に困らなくなるといわれています。